こんにちは。レザーマイスターnobです
時々「レザーにニオイがついたとき
どうしたらいいの?」とご相談いただきます
洗濯機で洗える
訳じゃないし
どうしたらいいのかしら…
- レザージャケットにニオイがついてしまい取り方がわからない方
- 体にニオイが裏地についてしまったので気になる
ラムレザーのジャケットやコート。
内側は汗の臭い、外側はたばこや焼肉の臭いが心配。
洗濯機で洗えるものではないので「どうやって臭いは取ったらいいの?」そんな質問を時々いただきます。
取り方は簡単です!
内側は濡れたタオルかファブリーズ(繊維消臭除菌剤)を使用
外側は乾いたタオルでぬぐう
それだけでかなり改善されます。
難しい作業ではありませんが、簡単にできる方法を解説したいと思います。
ちなみにこのやり方は牛革など他の素材でも同じですが、加工によって若干扱いが変わりますので特殊な加工の場合は販売店にご相談ください。
全国の大手百貨店でオリジナルブランド『nobstyle』を展開中。
レザーマイスターとして全国の百貨店出向きお客様にご紹介しています。
ショップチャンネルにも出演。
[レザーの商品開発][レザー専門の営業から販売]両方の業務に30年以上携わっている人はいないので知識や経験においては日本でもトップクラスだと思います。
そんな私がラムレザーの豆知識やメンテナンス、お客様のお悩みについても書いていきいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
ラムレザーに臭いがついたときの取り方|裏地・表地両方詳しく説明
内側(裏地)
レザージャケットやコートの着用期間、メインは秋~春ですよね。
インナーも着こんでいることが多いので直接肌に触れる部分は少ないのです。
したがってそんなに心配することはありません。
秋口や春先に薄いインナーでレザージャケットを着用した際に汗ばんでしまいニオイが気になった時には以下のようにメンテナンスをしてください。
①絞ったタオルで拭く
かたく絞ったタオルで裏地部分(皮革以外)の気になる場所だけ拭く
※綿素材やシルクの場合はシミになることもあるので目立たないところで試してみてください
②乾かす
拭いた部分は少し濡れているので室内で乾かす(放っておけばいい)
③消臭除菌スプレーを吹きかける
濡れたタオルで拭いてもニオイが残ったり気になる場合はファブリーズなどの繊維消臭除菌剤のスプレーをかける
※ニオイがついていないのに習慣的にメンテナンスをするのは生地を傷めるのでオススメしません。
外側(皮革)
全体的なメンテナンス
タバコや焼肉などのニオイは表面にニオイの粒子がとどまっている状態です。
ラムレザーの表革(ツルっとした表面)の場合は繊維と違い中までニオイが絡みついていません。表面を拭けば大丈夫。
①表面を拭く
乾いたタオルで全体を拭く
できれば柔らかいタオルを選んでください。
力を入れ過ぎず丁寧に2-3度拭けばかなり改善されます。
※スエードやヌバックの場合、表面が荒れることがあるので柔らかいブラシを使用することをおすすめします。
③風通しの良い場所で1日保管
室内の風通しの良い場所で1日保管してください。
扇風機利用も構いませんが、近距離での強風(長時間)は素材の乾燥の原因になります。
確かに…
扇風機の近くで風にあたっていたら
私の肌もカビカビになっちゃうもの
②消臭除菌剤をスプレーする
乾いたタオルで拭いて、風通しの良い場所で1日保管していても気になるようだでしたら消臭除菌スプレーを使ってみてください。
注意
使える素材と使えない素材があります。
注意書きを読み、必ず見えないところでテストをしてから表面に使ってください。
部分的なメンテナンス
脇の汗ジミで白っぽくなった場合
白っぽいのは汗の塩分の結晶。
濡れたタオル(かたく絞る)で白っぽい汗ジミを軽く拭いてみてください。
乾いてもまだ白っぽかったらもう一度。
※濡れたタオルで皮革を拭くと色がタオルに付く場合がありますが、皮革の方に大きな変化が見られなければあまり気にする必要はありません。
汗の結晶で白くなった部分が消えなければ皮革専用汚れ落としを使ってみてください。
皮革専用の汚れ落としならどれでも大丈夫だと思いますが、私はスペシャルクリーナーを
20年近く使っています。
一番落ちるので。
私も過去に汗ジミの経験が
あるけれどこのやり方で
きれいになりましたよ~
まとめ ラムレザーの汗や臭いは神経質にならなくて大丈夫 取り方はシンプル
内側の裏地部分
素肌に着用するわけではないので薄着のインナー時に汗をかいた時が気になる、そんなレベル。
⇒かたく絞ったタオルで気になる部分を拭く
⇒ファブリーズのようなものでスプレーする(裏地部分だけ)
※素材によってはシミになる場合もありますので目立たないところで試してみてください
外側の皮革の部分
タバコや焼肉の臭いが気になった場合
素材的には繊維のように絡まないので表面を拭くだけで取れてきます。
乾いたタオルで全体を優しく拭いてください。
風通しの良い室内に少しだけかけておく。
※スエードやヌバックは柔らかいブラシの使用をおすすめします。
また特殊な加工の場合は販売店にご相談ください。
繊維と違い繊維に絡まないのでレザーはニオイの面でもメンテナンスは楽ちんです。
あまり神経質にならずにレザーウエアを楽しんでくださいね。
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