レザーはクリーニングが必要?業界34年の私が失敗のない出し方を解説

ラムレザーのメンテナンス
この記事は約6分で読めます。

 

 

レザーマイスターnob
レザーマイスターnob

こんにちは。レザーマイスターの

nobです

レザージャケットってシーズン

終わったらクリーニング出した

方がいいんですか?

よくいただく質問です

 

羊子ちゃん
羊子ちゃん

ウールコートやダウンは

毎年クリーニング出すから

レザーも出さないと心配

 

 

 

*このブログはこんな方に向けて書いています*
  • 秋や冬に着たレザーをクリーニングに出した方がいいかわからない人
  • レザーのクリーニングをどこに出したらいいのかわからない人
  • レザーのクリーニングのタイミングがわからない人

 

 

結論!レザーを毎年クリーニングに出すのは絶対NG

 

むやみにレザーをクリーニングに出してしまうとレザーの良さを楽しめなくなるだけでなく、素材が傷み寿命も縮めます。

 

 

*これを書いている私*
23歳から59歳の現在に至るまで35年間レザー業界で仕事をしています。
全国の大手百貨店でオリジナルブランド『nobstyle』を展開中。
レザーマイスターとして全国の百貨店出向きお客様にご紹介しています。
ショップチャンネルにも出演。
[レザーの商品開発][レザー専門の営業から販売]両方の業務に30年以上携わっている人はいないので知識や経験においては日本でもトップクラスだと思います。
そんな私がラムレザーの豆知識やメンテナンス、お客様のお悩みについても書いていきいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

 

スポンサー
スポンサー

レザーはクリーニングが必要?業界34年の私が失敗のない出し方を解説

レザーを毎年クリーニングに出すのは完全NG

きれい好きな日本人はレザーに限らずお洋服をシーズンごとにクリーニングに出す方が多いですよね。

 

「レザーは毎年クリーニングに出さなくていいんですか」

そんな質問をよくいただきます。

 

いやいや

レザーはあまりクリーニングに出さない方がいいのです。

なぜならレザーの良さを奪ってしまうから。

 

次の章ではなぜクリーニングに出さない方が良いのか、についてお話ししたいと思います。

 

 

レザーをクリーニングに出さない方がよい4つの理由

昔に比べると技術も向上し、きれいに上がるようになりました。

 

しかしクリーニング出しをするということは、天然素材に対し、人工的に手を入れるということ。

ダメージを与える可能性があるので頭に隅に入れておくといいでしょう。

 

①硬くなる

 

着こんだレザーは体温と動きで柔らかくなっています。

 

しかしクリーニングのように人工的な加工をすると硬くなる可能性があります。

 

②色が変わることがある

 

最近の技術だと大きく色が変化することはありませんが、色のトーンやニュアンスが変わる場合があります。

 

③風合いが損なわれる

 

人工的な加工を施すと、しっとりしていたレザーがドライなタッチになったり、表面のツヤ感などが変わってしまう場合があります。

 

④期待するほどきれいにならない場合がある

 

特にスエードにみられますが、期待するほどきれいにならない場合があります。

 

生地の衣類のクリーニング上りのイメージとは少し異なります。

 

レザーのクリーニング出しは「ひどく汚れた時とカビが生えた時」だけ

 

①レザーがひどく汚れたとき

 

大きく汚れをつけてしまった時だけクリーニングに出してください。

 

その際はなるべく早く加工出しすると汚れが落ちる確率がグンと上がります。

 

②カビが生えた時(条件あり)

 

一度カビが生えてしまうと繰り返し発生する可能性があります。

 

乾いたタオルでカビを取り、カビ取り希望として業者に持ち込んでください

 

状態によりクリーニングができない場合があります。

 

レザーのクリーニングと同時にこんなこともできるよ

しみとり

 

シミをつけてしまったらなるべく早くにお出しください。

 

ボールペンとり

 

ボールペンをつけてしまった場合、すぐであればレザー専用の汚れ落としで落ちますが、時間が経つと取れなくなります。

 

加工出しするときれいになりますので、お出しください。

 

私が20年近く使っている汚れ落としはトーエーのスペシャルクリーナー

色々使ってみた結果、これが一番汚れが落ちます。

靴やバッグ、ソファなどにも使えるのでご自宅に1本あると便利です。

汚れの落とし方はコチラ

調べるのが面倒な方は写真をクリックするとAmazonのスペシャルクリーナーのページにジャンプします。

色掛け

  • ポケットの部分がスレて白っぽくなった。
  • 転んで部分的に表面が剥げその部分だけ色が変わってしまった。

 

こんな場合には色掛けの加工をします。

 

周囲の色と合わせて目立たなくすることが可能です。

お気に入りのレザーコート、背中を擦ってしまいお持ち込みになりました。

目立たなくなる大変喜んでいただけました。

 

※部分的な色掛けは可能ですが、全体の色の染め直しはトラブルが多いため最近では承る業者がほとんどなく、できないと思っていただいくと間違いありません。

レザーのクリーニング|おすすめの業者はここ

 

東京ホールセール

昭和30年設立の専門の会社です。

レザーはウエアだけでなく、靴・バッグなどの服飾雑貨、毛皮、着物、布団などのクリーニングも可能です。

 

レザーの専門としては一番安心なので「東京ホールセール」と提携。

20年以上の取引の中で事故は無かったと記憶しています。

 

レザーのクリーニングと同時にボタンやほつれなど一緒にチェックし保管してほしい方

 

yuccaのレザーお預かり&メンテナンスサービス

 

レザーマイスターnob
レザーマイスターnob

レザーに関するご相談はコチラから

お気軽にお問合せくださいね。

 

 

 

yuccaはレザーウエアを専門に扱い、大手有名百貨店と業務提携している会社です。

30年以上レザーだけを扱っていますので、メンテナンスなども安心。

 

【内容】

商品の全体をチェック

ボタン取れ、ゆるみ等をメンテナンス

ほつれをメンテナンス

希望の方はクリーニング出し

希望の方は色掛け出し

 

シーズンオフ(4ヶ月~)預けると秋に安心して着用できる、そんなサービスです。

レザーウエアならブランドに限らず承ります

 

 

 

ラムレザーの寿命はお手入れより選び方!ポイントはたった5つ業界36年のプロが解説|裏側もプチ暴露 
レザーは長く使えることは知られていますが実際のラムレザーの寿命は気になるところ。5年でダメになる場合もあるし15年持つ場合もある。お手入れが重要という情報で溢れているけれど、その前に選び方が重要。業界35年のプロが長く着用するための大事なポイント5つを徹底解説します。ちょっとだけ裏側も暴露。
ラムレザーに臭いがついたときの取り方|裏地・表地両方詳しく説明
ラムレザーは洗濯機でジャブジャブ洗えないのでニオイがついたとき、心配ですよね。 内側は汗、表地はタバコや焼肉のニオイ。レザーなので一見難しそうですが実は簡単です。裏地(生地)と表地(皮革)とは扱い方が違います。それぞれのメンテナンスの方法を詳しく解説しました。参考にしてみてくださいね。
ラムレザーのシワはアイロンできれいに!低中温でスチームは絶対NG
ラムレザーは4つのポイントさえおさえれば失敗せずにアイロンがかけられます。表からあて布をしてスチームなし。低温~中温で押しがけ。レザーのプロが丁寧に解説していますので気になる方は参考にしてみてください。
ラムレザーのお手入れは?【結論】放置でOK!クリーニングやオイルの塗りすぎ厳禁!
レザーはお手入れが大変、と思っている方がまだまだ多いですが、それは30年前の話です。レザーマイスターの私がお手入れを一切せず、シーズン中は毎日着用し何年も着たおしています。つまり通常のラムレザージャケットやコートはお手入れはいりません。しかし一部のレザーはお手入れが必要です。レザー専門の私が細かく解説します。

 

 

タイトルとURLをコピーしました